2024/1/23

Z_ウォッチャー240123

前回は“札束の流れ筋がどこなのかということも厳しく追及するべきです。そういった意味では、五現表の4.現象で使途不明になっているところを明らかにしなければ、どんな現象を再発防止するのかわかりません。再発防止には法律が必要です。法律作成に必要な重要な情報になるので、ここは手抜きできません。なぜ裏金を配らないと地方議員が動かないのか?地方議員は裏金で動いているのか?そもそも地方議員はその代議士の何を支持しているのか?政策か?金か?マスコミはそこまで掘り下げて報道してこそ、権力の番人と言えるのではないでしょうか?権力や財務官僚に翻弄されているようでは底の浅い報道となり、間もなく朽ち果てていくことになるでしょう。”権力を厳しく批判するときは今です。でも、マスコミも地獄の沙汰のごとく「金」次第であれば、どんな「鐘」の音も聞こえてこないでしょう。

能登半島地震の復興が遅々として進まないことについて毒を吐いてみようと思います。2024/1/23現在の道路状況は下の通りです。幹線道路が使えないので陸送できずに空輸で避難してもらっているのです。

    海岸線は地震で4m隆起していて船が近づけず、沖合で自衛隊の輸送船からホバークラフトを使ってトラックや重機を運んでいるのです。過去の地震ではここまで寸断されていなかったので救援隊の車両を使って非常用物資や重機が届けられたのでした。今回のような事態は人力を頼るしかないので、様々な活動が遅々として進まないのです。


1.なぜ進まない?
1)初動段階で被害状況の把握ができていない

 初動段階での被害調査ができていなかったのではないでしょうか?道路状況から陸送は不可能で、空路、海路からの輸送アプローチを想定して指示が出ていたでしょうか?

2)物資が運べない

 上の地図のように物流は陸路が不可能です。となると輸送用に海路と空路での経路づくりをして必域継投で一本化され要数量から指令が出てしかるべきでしょう。それは自衛隊の指揮系統で行われます。これは戦時体制と同じで効率よく安全に物事が進められなければなりません。

2.もともと基盤整備が積みあがっていたのか?
1)過疎が進んでいて整備が進まない?その逆か?

 何もなければのどかで自然豊かな地域で時が流れていたでしょう。ただし災害時にはどうかと考えていたでしょうか?石川県土木局ではどうだったでしょうか?災害があって判ることも多くあるはずです、今回の災害を受けて社会基盤整備の予算をしっかりとこの地域に落としてほしいです。

2)「コンクリートから人へ」「政治と建設会社の癒着」
 21世紀を迎えてから社会基盤整備の投資が縮小して過疎地域への投資が実  施されていないのではないですか?「政治と建設土木会社の癒着」や「コンクリートから人へ」などと綺麗ごとを言って整備事業の予算が縮小され、長期で予算見通しがないために建設土木会社が倒産、廃業に追い込まれ、人が育たず建設業界が外国人労働者に頼るような体質にしてしまったのはどこのだれか?
 
3.予算措置は進んでいるか?
1)激甚災害指定はしたが予算は本年度予備費から支出
2)過去の震度7級地震ではどうしていたか?
3)どれくらいの規模の予算が必要か?
4)それをいつ可決する?
 
4.復旧の見通しはどうか?
1)水道の全面復旧が早くて2月末?
2)仮設住宅着工したが、需要には不足
 
5.一次的な大規模避難はできるのか?
1)能登半島周辺には観光地や温泉地がある
2)中学生は集団疎開した
3)健康を害しやすいお年寄りも順次疎開している
 
6.同じような条件の地域が日本のどこかにあるだろうか?
1)伊豆半島
2)紀伊半島串本~伊勢
3)四国

 今回は項目を上げただけで目いっぱいになってしまいました。様々な観点から一つでもまともな判断で進んでいるならば安心なのですが、いかがでしょうか?五現で見ると多くの課題や順番がわかってくると思います。日本政府には組織があります。組織力を生かして対応するには、明確な方針が必要になるのです。今回のキッシーは何をどの順番でどう進めるのか、各大臣に所管の課題を出させて方針を閣議決定しているでしょうか?その方針こそが組織を動かし、敵に隙を見せない防御になるのです。国会審議は内外の目を持って議論が行われることを望みます。


以上です。