2025/6/3

250603_国家の独立とは?-グローバリズムは終わっ

WEFが描く未来は幸せか?

グレートリセットと国家の独立をめぐる攻防—

 

1.導入:あなたの“自由”は、誰のものですか?

何も持たないほうが幸せ」——そんな言葉を、どこかで耳にしたことはありませんか?
一見すると、物に縛られない生き方のように聞こえます。しかし、その背後にある思想が、あなたの財産や生活、そして自由さえも奪おうとしているとしたらどうでしょうか?

2020年のパンデミック以降、世界は急速に変わりました。ロックダウン、リモートワーク、マスク着用など、当たり前だった日常は一変しました。そしてその混乱の中で、「グレートリセット」という言葉が静かに広まり始めたのです。これは単なる経済改革ではなく、社会の根幹そのものを作り替える運動です。

その中心にいるのが、世界経済フォーラム(WEF)のクラウス・シュワブ氏。彼が掲げるのは、「私有財産を放棄し、すべてを共有することで、より平等で幸福な社会が実現する」という極めてラディカルなビジョンです。しかし、その“平等”は本当にあなたの幸せを保障するものでしょうか?

この記事では、私たちの生活に静かに忍び寄るグローバリズムの本質に迫りながら、「自由とは何か?」「国家の独立とは何か?」という本質的な問いを投げかけます。今こそ、あなた自身の自由が誰によって握られているのかを問い直すときなのです。

 

2.問題の説明:グローバリズムが招いた“幸福の幻想”

「すべてを持たないことが、あなたを幸せにする」——このような価値観が、今や世界の潮流として静かに浸透しつつあります。それは、あなたが望んで選んだものではなく、意図的に設計された“新しい常識”かもしれません。

2020年のパンデミックを契機に、世界経済の枠組みを根本から見直そうとする運動が始まりました。それが、いわゆる「グレートリセット」です。この思想は、個人の所有や移動の自由を制限し、「環境保護」や「公平性」といった美名のもとに、すべてを共有・統制しようとするものです。

たとえば、「家も車も持たず、すべてをレンタルで暮らす方が幸せ」という主張。これは、私たちが培ってきた所有する喜びや、家族の未来のために積み重ねる努力を否定するものではないでしょうか。かつては努力の成果として認められていた“財産を持つこと”が、今や“悪”とされるような風潮が作られつつあります。

この背景には、気候変動やパンデミックといった「世界的危機」が都合よく利用されているという事実があります。危機によって社会が混乱している間に、人々の価値観や制度が大きく書き換えられてしまう。これは偶然ではなく、計画的な価値観のすり替えとも言えるのです。

グローバリズムの名のもとに導入されるこの“幸福の幻想”は、果たして本当にあなたのためのものなのでしょうか? それとも、あなたの自由と財産を奪うための、巧妙な仕掛けなのか。次章では、この問題の背後にある構造とその担い手たちを掘り下げていきます。

 

3.グレートリセットの中枢にあるWEFとヤング・グローバル・リーダーズの構図

現在、私たちの自由や財産に静かに影響を与えている「グレートリセット」という思想。その背後に存在するのが、世界経済フォーラム(WEF)と、そこから輩出されたヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)のネットワークです。

WEFは、スイス・ダボスを拠点に世界の政治家、財界人、学者などが集う国際的な非営利団体です。その創設者であるクラウス・シュワブ氏は、著書『グレート・リセット』の中で、私有財産の廃止や経済の全面的再構築を堂々と提唱しています。彼は「あなたは何も持たない。しかし、それでも幸せである」というスローガンを掲げ、個人の自由よりも社会全体の統制を優先する方向へと導こうとしているのです。

特に注目すべきは、「ヤング・グローバル・リーダーズ」という人材育成プログラムの存在です。これは、世界各国の政財界の若手リーダーを選抜・教育し、WEFの価値観を世界中で実現するための要員を育てる仕組みです。たとえば、カナダのジャスティン・トルドー元首相や、英国・カナダの中央銀行総裁を歴任した後にカナダの新首相に就いたマーク・カーニーもその一例です。

特にカーニー氏は、中央銀行総裁の立場から気候変動政策を推進し、飛行機利用の制限”や“肉類消費の抑制”といった、極めて生活に密着した自由の制限を正当化する言説を展開しています。彼のような“グローバル・エリート”たちが、各国で政策決定に関与することで、国家の独立性は次第に薄れ、国民の暮らしは一元管理されていくのです。

つまり、グレートリセットとは単なる理想論ではなく、すでに国際政治と経済の中枢で進行中の現実的な運動なのです。そしてその核心は、あなたが築いてきたものを「自発的に手放させる」よう仕向ける思想的誘導にあります。

次章では、こうした構造に対して、国民がどのような反応を示しているのかを見ていきます。

 

4.国民の反応:気づき始めた人々と、まだ信じている人々

「何も持たないほうが幸せ」という思想が静かに広がるなかで、国民の間には大きな分断が生まれています。一部では、その背後にある支配構造に気づき始め、声を上げる人々が現れる一方で、多くの人々は未だに“善意の改革”だと信じて疑わない状態にあります。

まず、目覚め始めた人々は、SNSや独立系メディアを通じて、主流メディアが報じない裏側の情報にアクセスし、自らの頭で考える習慣を持ち始めています。 彼らは、パンデミック下での過剰な行動制限、温暖化対策の名を借りた経済活動の統制などを経験し、「これは本当に私たちのためなのか?」と疑問を持つようになりました。

その一方で、依然として大多数の人々は、「国際機関の言うことだから間違いない」「気候変動は人類全体の問題だから我慢が必要だ」といった空気に流されています。メディアや教育機関を通じて長年かけて植え付けられてきた“グローバルな善意”という幻想が、情報のフィルターとして機能し、真実にアクセスする意欲すら奪ってしまっているのです。

さらに厄介なのは、「自分だけが変わっても何も変わらない」と感じている無関心層の存在です。この層にとって、グレートリセットの話はどこか遠い世界の話にしか思えず、日々の生活に直結しているとは認識されていません。しかし、実際にはその政策が、日常の物価、雇用、住宅政策などに深く関わっているにもかかわらずです。

つまり、現状の国民の反応は、大きく三つに分かれています。

  • 真実に気づき、警鐘を鳴らす層
  • 公式の物語”を信じている層
  • 関心もなく、静かに従っている層

このままでは、気づいた人々の声は「陰謀論」として切り捨てられ、多数派の沈黙がグローバリズムの推進を許す空気を作ってしまうでしょう。では、このような状況をどうすれば変えられるのか。次の章では、国家の独立と個人の自由を守るために必要な具体的な対策について考えていきます。

 

5.国家の独立と個人の自由を守るために

グレートリセットやグローバリズムの思想に対して、私たちはどう立ち向かえばよいのでしょうか?その答えは、「国家の独立」と「個人の自立」という二つの軸を取り戻すことにあります。

まず、国家としての対策です。現在、多くの政策決定が国民の目に触れない国際的な枠組みや協定の中で進められています。CO₂削減目標やパンデミック対策なども、実は国際機関の指示や“共通の目標”という名の圧力に基づいて強制されているケースが少なくありません。
したがって、私たちはまず、主権を取り戻すための「情報の独立」を最優先に考える必要があります。
国家の意思決定がどこで行われ、誰が影響力を持っているのか。その構造を知ることが、あらゆる対抗戦略の出発点になります。

次に、個人としての行動です。国民一人ひとりが「持たない自由」ではなく、「選べる自由」を取り戻すことが鍵となります。たとえば、

  • ローカル経済や地場産業を支持する
  • グローバル企業やプラットフォームに過度に依存しないライフスタイルを意識する
  • 情報を鵜呑みにせず、複数の視点からニュースを読み解く


といった、小さな行動の積み重ねが、実は大きな社会変革の土台になるのです。

また、教育や子育ての場でも、独立した思考を育むことが急務です。与えられた情報を信じ込むのではなく、「なぜそうなるのか?」「誰の利益になるのか?」と問い直す力を養うことが、次世代の自衛手段となります。

そして何より重要なのは、同じ意識を持った人々とつながることです。孤立した個人ではなく、価値観を共有するコミュニティを形成することで、グローバルな思想に流されない“独立した生き方”を選ぶことが可能になります。

自由とは、誰かから“与えられるもの”ではありません。自らが守り、選び、築くものです。
そのために、今の時代を生きるあなたにこそ、情報を疑い、行動を選び、自分の足で立つ覚悟が求められているのです。

 

6.まとめ:グローバリズム後の世界で、あなたが選ぶべき道

この記事では、パンデミックを契機に加速した「グレートリセット」という思想が、あなたの自由、財産、そして国家の独立にどのような影響を及ぼしているかを見てきました。
「何も持たない方が幸せ」という言葉の裏には、個人の権利や国家の主権を静かに奪っていく危うさが潜んでいます。

このような時代において、本当の意味での“幸せ”とは何か。誰かに与えられる理想ではなく、自らが選び、築き上げる価値観こそが、あなたにとっての幸せの基盤であるべきです。

国家が独立を守るためには、国民が目を覚まし、声を上げることが不可欠です。
そして個人が自らの自由を守るためには、「選べること」「疑うこと」「学び続けること」が、これまで以上に重要になります。

あなたがいま手にしている日常が、誰かの思想によって形作られたものではないか?
そう問い直すことで、グローバリズムに覆われた霧の中に、真の自由への道筋が見えてくるはずです。未来を決めるのは、政府でも国際機関でもありません。
あなた自身の“選択”こそが、その第一歩なのです。

 

7.関連記事へのリンク:より深く知りたいあなたへ

今回の記事では、「グレートリセット」やグローバリズムの本質に焦点を当てましたが、背景にはさらに深い思想や歴史的経緯があります。
もっと広い視野で理解を深めたいと考えるあなたのために、以下の関連記事をおすすめします。

1)「なぜ、『闘戦経』を学ぶべきなのか?」⭐️

日本古来の戦略思想『闘戦経』は、単なる兵法書ではなく、国家の在り方や独立の意味を深く問いかける哲学的書物です。
グローバリズムとは正反対の、「自立」と「誇り」に基づく外交・国家運営のヒントが詰まっています。

2)「縄文思想が教えてくれる持続可能な社会とは」⭐️


1万年以上続いた縄文時代の知恵は、自然との共生や、人間らしい暮らしを大切にする価値観を今に伝えています。
「便利さ」や「効率」の名のもとに奪われつつある、本当の豊かさとは何かを考えるために必読の内容です。

3)「激動の国際情勢:日本の進むべき道」⭐️

米中対立、ロシアの軍事行動、NATOの拡張など、変化する世界秩序の中で、日本はどう進むべきか。
日本の国益と国際協調を両立させるためのリアルな視点を提供します。

4)「経済外交のすすめ:国益と国際協調の両立」

グローバリズムの時代でも、国家は経済面で独自の立場を守ることができます。
貿易、通貨、投資戦略を通じて、どう自国を豊かにするか。現実的な方法論に迫ります。

5)「文化力で世界に挑む:日本のソフトパワー戦略」

国家の影響力は軍事や経済だけではありません。
アニメ、食文化、精神性といった日本の“文化力”をいかに武器に変えるかを解説した一編です。

あなたがこれらの記事を通して、より広く、より深く、世界と日本の行方について考えるきっかけとなれば幸いです。
真実を知ること、疑問を持つこと、それが自分の人生を選ぶための第一歩です。

 

以上です。