2025/7/25

250725_保守この指-保守現実派への政治的転換

なぜ今、“保守現実派”が支持されるのか?

―参院選が映し出す政治意識の大転換―

 

1.なぜ今「保守現実派」が注目されているのか?

あなたは今の政治に、どこか言いようのない違和感を抱いてはいませんか?かつて“保守”と呼ばれた政党が、気づけばグローバル化やリベラル政策を推進する勢力に変質し、私たちの日常や価値観に大きなズレを生み出しています。特に2025年7月、参議院選挙を前にして、そのズレに敏感になった人々が「本当の保守とは何か」を問い始めました。

その中で、急速に存在感を増しているのが「保守現実派」と呼ばれる新しい政治の流れです。表面的なスローガンではなく、生活や安全保障、国家の在り方に根ざした“現実”から語りかけるこの政治姿勢に、多くの有権者が耳を傾け始めています。

とくに注目されたのは、自民党元デジタル担当大臣・平井卓也氏が自民党によるSNSアカウントの「消し込み」工作を自ら認めたという発言でした。それは、単なるネット上の出来事ではなく、言論空間そのものが操作されている現実を露わにしたものです。

この記事では、参院選を前に起きているこの政治的な意識の転換について、データや有権者の声をもとに丁寧に読み解いていきます。次の一歩を選ぶのは、ほかでもないあなた自身です。

 

2.問題提起:自民党左派の限界と政権不信の高まり

今、日本の政治が直面している最大の問題は、保守を名乗る政党が保守ではなくなっていることです。
かつては国家の独立と国民の生活を守る存在だった自民党は、近年、LGBT法制の推進や移民政策の拡大、対中外交での弱腰姿勢など、本来の保守的立場から大きく逸脱した政策を次々と進めています。

その中心にいるのが、石破茂氏や森まさこ氏、武見敬三氏といった自民党内の左派・リベラル勢力です。彼らの主張は「国際的潮流に合わせる」ことを重視していますが、その裏で見過ごされているのが、日本の文化・生活・安全を大切にしたいという国民の素朴な声です。

さらに、平井卓也元デジタル担当大臣による「SNSアカウントの消去工作を自民党が行っている」という発言は、政党による言論統制の疑惑を一気に現実のものとしました。これは単なる選挙戦術ではなく、民主主義の根幹を揺るがす深刻な問題です。

一方、外交や安全保障の分野でも、自民党政権への信頼は大きく揺らいでいます。たとえば中国でアステラス製薬の社員が拘束されたスパイ容疑裁判では、政府は抗議すら行わずに「傍聴するだけ」という対応にとどまりました。
また、中国の原発からの排水問題にも、毅然とした態度を示すことなく、国民の不安を放置しています。

こうした状況下で、「本当に日本を守れる政治とは何か」という問いが、多くの有権者の心に浮かび上がってきたのです。
形式的な保守ではなく、現実の課題に正面から向き合う政治への渇望が、今の日本社会には確かに存在しています。

 

3.数字が語る「政治的転換」:地方選挙区に見る支持の地殻変動

保守現実派への政治的転換は、感情的な反発ではなく、具体的な数字と行動によって裏付けられた現象です。
特に2025年7月の参議院選挙を目前に、有権者の動きが明確に現れた複数の選挙区で、その兆候は顕著に表れています。

たとえば茨城選挙区では、当初支持率9%に過ぎなかった参政党の桜井翔子候補が、わずか数週間で23%に急伸。立憲民主党(24%)との差はわずか1ポイント、自民党(29%)との差も2ポイントに迫る大接戦となっています。この数字は、一部の層だけでなく、広範な有権者の間で保守現実派への支持が広がっていることを示しています。

福島選挙区では、ジェンダー政策や選択的夫婦別姓推進の旗振り役であった自民党・森まさこ候補が大きく支持を落とし、一方で参政党の大山里幸子候補は、わずか5.1%から26%にまで支持を拡大。まさに“保守の逆転劇”と呼べる変化が生じています。

東京選挙区でも、注目を集めているのはシンガーソングキャスターのさや氏(参政党)です。最新の情勢調査では、彼女がトップ当選圏内に入る可能性すらあると報じられており、自民党の武見敬三候補(コロナ注射推進派)には急ブレーキがかかっています。

さらに、全国的な支持の低下も深刻です。時事通信の世論調査によれば、内閣支持率は20.8%、自民党支持率は16.4%と、いずれも危機的水準に達しています。この2つを足した「青木率」は、政権維持の目安である50を大きく下回る36〜37程度。これは、政権交代前夜とも言える非常事態であり、有権者の政治的な“目覚め”が進んでいる証です。

こうした事実から浮かび上がるのは、単なる抗議票や気まぐれな支持ではなく、「国を守る意志のある政治」への本格的な支持転換が起きているという現実です。

 

4.有権者の声:なぜ彼らは「保守現実派」に票を投じたのか?

数字の裏には、必ず「声」があります。今回の参院選で浮かび上がってきたのは、表では語られにくい“静かな怒り”と“諦めなさ”が合流した有権者の姿です。

SNS上では、自民党や一部メディアによる言論統制に対する危機感が多く見られました。「気に入らない主張をする人をアカウントごと消す。それが保守政党のすることなのか?」という問いかけは、多くの共感を呼びました。
特に、自民党が「保守」と名乗りながら、移民・ジェンダー・グローバル企業の利益を優先する政策を取り続けてきたことに、国民は明確な違和感を抱いています。

また、「なぜ中国には強く出られないのか」「なぜ日本人の安全や暮らしが後回しにされるのか」といった疑問も頻出しています。外交面での及び腰、経済面での中小企業切り捨て、教育現場でのイデオロギー偏重——こうした不満が積み重なり、有権者の心の中には「守られていない」という感覚が強く根を下ろしています。

こうした状況のなか、参政党の候補者たちが掲げる「現場目線」「日本人の生活を守る」「国家の独立を取り戻す」といったメッセージは、単なる理想論ではなく“生活感のある政治”として受け止められているのです。

一部では「極端だ」「陰謀論だ」といった批判もありますが、現実には多くの有権者が、「もう一度、言いたいことを堂々と言える社会を取り戻したい」「子どもや孫に、誇れる国を残したい」という素朴でまっすぐな願いから、保守現実派に票を託しています。

つまりこの政治的転換は、一過性のブームではありません。むしろそれは、目を覚ました国民”による持続的な意思表示の始まりなのです。

 

5.解決への道:形式保守ではなく“現実に即した保守”へ

今、私たちに求められているのは、単に“政権批判”を繰り返すことではありません。
重要なのは、現実に根差した課題に正面から向き合い、未来へとつながる選択肢を見出すことです。その意味で、形式的な「保守」ではなく、実態を踏まえた“保守現実派”の登場と拡大は、日本政治にとって重要な転換点といえるでしょう。

保守現実派の強みは、スローガンや理念だけではありません。たとえば、参政党をはじめとする候補者たちは、教育・食・安全保障・地域経済など、国民の生活に直結するテーマを正面から語っています。
現場の声に耳を傾け、既得権益ではなく実情に即した政策を掲げる姿勢は、多くの有権者にとって「やっと本音を言ってくれる政治が現れた」と受け止められているのです。

さらに、保守現実派は、単なる「反対勢力」ではありません。彼らはSNSや街頭演説、政策提言を通じて、建設的かつ継続的に対話を重ねる政治文化を育てようとしています。これは、長らく「上から目線」だった既成政党とは異なる、新しい民主主義のかたちでもあります。

もちろん、全てが順風満帆ではありません。資金力や組織力の面では既成政党に劣り、誤解や誹謗中傷にさらされることもあります。それでも、「日本を守る」という一貫した理念と、現場からの発信を積み重ねる地道な姿勢が、着実に信頼を集めているのです。

これからの時代に必要なのは、「誰にとって都合が良いか」ではなく、「この国の未来にとって、何が本当に必要か」を問う視点です。保守現実派が掲げる政策や理念は、まさにその問いに対する一つの具体的な答えであり、次の時代への一歩を切り開く可能性を秘めています。

 

6.まとめと次の一歩:国を守る意思ある選択を私たちから

今回の参議院選挙は、単なる政党間の争いではなく、「この国をどう生き残らせるか」をめぐる民意の転換点として記憶されるかもしれません。
表面的には「保守」を名乗りながら、実態は国の基盤を揺るがす政策を推進してきた既存政党に対し、多くの有権者が静かに、しかし確実に「NO」の意思を示し始めています。

一方で、保守現実派が掲げるのは、決して過激でも幻想的でもない、生活と現実に根ざした政治のかたちです。あなたの暮らしを守るために、言葉ではなく行動で示す——その姿勢が、確実に支持を広げています。

未来を選ぶのは、政治家でもメディアでもありません。選択の鍵は、あなた自身の一票にあります。
その一票が、これからの日本にとって「守るべき価値」をつなぐ力になると信じています。

 

7.関連記事のご案内:さらに深く考えたいあなたへ

今回の選挙と政治的転換をめぐる動きは、単独の出来事ではなく、戦後から続く政治の構造的な課題とも密接に関係しています。もしあなたが「どうしてここまで国の方向性がズレてしまったのか」と感じているなら、以下の記事もぜひご一読ください。

1)『独立国の外交戦略』⭐️

日本が“形式的な同盟”から脱却し、本当の独立外交を取り戻すには何が必要か? 自民党政権の対米・対中姿勢を具体的に検証します。

2)『戦後レジームと日本人の記憶』⭐️

メディアと教育が作り出した「思考の枠組み」から自由になるには? 言論空間の変化と、国民の目覚めの兆しを探ります。

3)『あなたの一票が未来を変える理由』⭐️

選挙を“遠いもの”と感じていませんか? 民主主義における「個人の力」の本質を、実例とともにわかりやすく解説しています。

どの記事も、今この時代にあなたが「考えるべき問い」と向き合うための一助となるはずです。静かな転換の先にある希望を、一緒に見つけていきましょう。

 

以上です。