2023/3/3

230303_価値ある人生100年の過ごし方

230303_価値ある人生100年の過ごし方


人生100年と言われ、定年後の40年をどんだけ楽しく過ごせるでしょうか?

その1;定年を迎えてから考える

その2;定年を迎える3年前に考える

その3;50歳から考え、行動する

その4;30代から考える


 前回は、「若々しく、生き生きと100歳でいられる方策を施して、現役時代を過ごすべきでありましょう。その努力は、今のところ、国や社会ではなく自分でしか仕込めないのです。」健康でいられる100歳ならまだしも、貧しく老いぼれた姿の余生は誰も望まないでしょう。


<第3章雇用の未来>から

1.<“未来に目を向けることは、つねに賢いことだ。しかし、目で見えるより先を見ることは難しい。”ウインストン・チャーチル>

 私たちは、過去の経験をもとに5年以内の未来予測することはできますが、経験のない30年先を予測することは、不確定要因が多すぎて難しくなります。人類が自らの望む姿を描いて突き進んで来たことと同じように、私たち一人一人が自らの望む姿----健康で家族に囲まれて、尊敬されて-----で過ごす未来像を描き、創り出していかねばなりません。リタイヤしたから後は君たちにお任せ、といった他人任せの姿勢でいては、自らが描く未来など勝ち取れようがないでしょう。自分はこう生きるんだといった主体性のある主張をして生きていきたいものです。


2.<“フルタイムやパートタイムで雇われて働くのではなく、次々と多くの顧客の依頼を受けて働くことで生計を立てる---そういう働き方をする人が増えるのがギグ・エコノミーだ。すでに、アップワークなどのクラウドソーシング・サイトで自分のスキルを売ったり、問題解決策募集サイトのイノセンティブやカッグルなどで報酬を得たりする道が生まれている。将来はこうしたウェブサービスの役割がさらに大きくなるだろう。”>

 この働き方は理想に近いが、この発想はホワイトカラーの考える理想の姿といえるでしょう。人生100年を迎える人口は多く、職種も様々です。製造にかかわって3K職場で働いてきた技能者に上記のような働き方はできないでしょう。いわゆるブルーカラーで技能を身に付けて働いてきた人々はその専門職を生かして、製造現場の指導役として更新の安全・環境・労務・人生の節目節目の立ち居振る舞いを指導するなど、人生の経験を生かして頼られる先輩で会社に残って働くことを企業経営者は考えるべきではないでしょうか?それこそ、人材を生かしてノウハウを残すことのできる仕組みづくりになるのではないでしょうか。

3.<“将来は、新しいビジネスのエコシステムの中で働く機会が広がって、その境界線が崩れ、「ワーク」と「ライフ」が再統合されるだろう。”“確かに「遠さ」の弊害は問題でなくなったかもしれないが、「近さ」の価値はむしろ高まっている。”“スマート・シティの雇用創出能力は、旧来の製造業の拠点都市を上回る。”>

 それにしても、多くの高齢人材をすべて会社に残すことは企業側の負担を考えると不可能でしょう。<スマート・シティ>なる社会はどんな姿なのか?次回は、このことに踏み込んで、その姿を明らかにして、高齢者が若々しく、生き生きと100歳でいられる社会づくりを考えてみたいと思います。


以上です。