2023/2/17

Z_ウォッチャー230217

Z_ウォッチャー230217

 

 前回は“イーロン・マスクを凌ぐ資金力と調達力をもって、国家のあるべき姿に向かって裏で手綱を引けるような人物はいないだろうか?”

 財務省のホームページには歳入と歳出のことにのみ特化した判り易い解説PDFやビデオがあります。その他の統計資料などを覗いても項目の意味がわからなければ理解不能な資料です。だから、財務省の理解増進、特に財政の不健全性に特化した資料で丁寧にその悪さを明るく解説してくれているのです。今回は、その資料の中から、ビデオ解説を見てみました。ある高校生が授業で出された財政に関する宿題をテーマに財政の問題点を追っかけています。

 下の棒グラフは、歳入と歳出について解説するために挿入されていた1画面を切り取っています。歳出が82兆円で歳入が70兆円で歳出が多く財政赤字が毎年膨らんでいるとの解説でした。ここで歳出の14兆円の「借金の返済など」と解説していますが、グラフにはその他と記しています。このからくりが曲者です。

 14兆円の内いくらが償還費になっているか示していません。その他の内訳がないから不明ですが高橋洋一教授の解説を紐解くと、おそらく13兆円が国債で借金返済に使われていると推定できます。仮に1兆円の返済のための国債とすると、借金返済のために国債を発行して返済しているなら、そんなことをやめて13兆円を計上しなければいいでしょうね。歳出の82兆円から13兆円を引くと69兆円です。歳入が70兆円だから、財政は健全ですよね。これを言わずに高校生を騙しているこのビデオは、登場している財政解説の妖精の様に詐欺師ですね。これが、ZのZたる体質と曲げない頑固な気質と言わざるを得ません。たまには、借金返済をやめても政府や日銀どころか国民もクレームを付けませんよ。だから、今年は景気悪くて税収見込みが立たなければ、借金返済をしなければ財政均衡のとれたお望みの姿になりますね。

 こんなことをしてまで、若い人を騙して嬉しいのでしょうか?さすがにZです。そんなことに血道を上げずに、経済を活性化してより多くの税収を得られるように考える人が出世するように教育し直したらいかがでしょうか?

ダイアグラム が含まれている画像自動的に生成された説明

つづく