2024/3/10
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240310_価値ある人生100年の過ごし方 |
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240310_価値ある人生100年の過ごし方 人生100年と言われ、定年後の40年をどれだけ楽しく過ごせるでしょうか? その1;定年を迎えてから考える その2;定年を迎える3年前に考える その3;50歳から考え、行動する その4;30代から考える 前回は、“そんな思いをしないためにも、2.0シナリオに入るころから5.0時代のシナリオを計画し、実行している自分をフォローアップできるようにしたいものです。我々の「価値ある人生100年の生き方」は、2.0シナリオに入った時には既に実行できているような心構えと、学習が必要になってくるのです。気付いた時には心身ともにくたびれて挑戦すらできないことが最悪のシナリオ作りです。ゆでガエル前にぬるま湯から飛び出しましょう。” <第5章 新しいシナリオ -5.0シナリオ->から <ジミーより若い世代のジェーンはどのような選択をして生きていくのでしょうか。ジミーは1998年生まれ。3.0のシナリオは全くジェーンの時には実践不可能になっている。当然のごとく、4.0あるいは5.0のシナリオが必要になる。教師として働くにせよ、コンサルタントとして働くにせよ、知識や経験が次第に時代遅れになるからだと、長い年数働き続けるためには無形の資産への代々的な再投資を行い、自らを再創造して返信を遂げなくてはならない。ジミーが3.5シナリオで行うような小規模な投資と返信では十分ではない。ジェーンの4.0のシナリオ、ジミーの4.0シナリオと同様、週末や休暇の一部を能力開発と学習に費やさなくてはならなくなる。生産性資産に絶えず投資し続けなければ、必要とされるレベルのスキルを保つことは難しい。>そうしたい意志を貫き、実践できるようになるためには、自己の見つめ直しやアイデンティティの確立は外してはなりません。
<エクスプローラーの時代> 20代を迎えるジェーンは自分が100年以上生きる可能性が高いと自覚していました。そこで、これまでと全く違うラテンアメリカに身を置いて、その世界の言葉と文化を学びました。この頃を「エクスプローラーの時代」自己発見の期間と著者は言っています。この期間の間に、起業構想を得ました。この期間にジェーンは、自己の確立をするのです。 <起業と事業の発展期> ジェーンは20代後半に友人とフィエスタビジネス(祭りの屋台出店)で起業する。ラテン世界で知り合った友人やそのネットワークが無形の資産となりました。それと同時にオンライン上で評判を確立して、その基礎スキルと知識で生産性資産を築くことに成功します。 <出産と育児の期間 30代半ばから40代半ばまでの10年間> オンライン上の評判により食関連のイベントを紹介していた大企業から上級ポストで迎えられることになりました。彼女も大企業で成功したいと思っていて、複数の国際的役職を歴任して収入も大幅に増えました。30代半ばになったジェーンは、NGOに勤める男性と結婚し長女に続いて長男を出産。育児と家事を夫と分担して過ごしました。収入もある安定した仕事でしたが、ジェーンはほかの分野の仕事をしたいと思い始めます。幸いに円満退社して、家族との時間を多くとることができた時でした。 <変身資産の強化プロセス> ジェーンは45歳になって改めて自分のアイデンティティを見つめ直して、自分の未来について考える期間を得ます。<ジェーンは、所得を最大限増やすために人材採用コンサルタントの仕事を目指すことにする。人間の心理に関する知識が不足していると気づく。そこで必要なスキルを学ぶため、2年かけていくつかのオンライン講座で学び、大学で職業心理学の学位も取得する。>以後、人材採用コンサルタントとして精力的に働き実績を認められて大企業の取締役に就任しました。こうしてジェーンは有形資産と共に無形資産も手に入れます。 <活力資産の補充を優先した生活> 70歳半ばになったジェーンは、仕事は続けたいが心身に負担のない程度に働きたいのです。痛めた体は癒し、夫との関係も修復したいということで夫とともに旅に出ることにします。そして、始めたのは様々な要素で構成されるポートフォリオ型の生き方の実践でした。これまで培ってきた生産性資産や人脈により、 ・慈善団体の活動:1日/週 ・地元の小売企業の非常勤取締役の仕事:1日/週 ・地元の治安判事:1日/2W <引退生活に入る> 85歳になってジェーンは本格的に引退する。<これ以降は孫やひ孫と過ごす時間を大切にし、毎年1回は彼らを連れてアマゾン地方に出かけ、自分の人生で大切な意味を持った土地を訪ねることにした。 貯蓄率を計算するとジェーンの場合には、引退後に最終所得の50%の生活資金を確保し、2度の移行期間の生活資金を賄うためにはEatWell社時代、人材会社時代、ポートフォリオ時代に毎年所得の10.9%を貯蓄に回す必要がある。また、他の選択もできる。EatWell社で昔より地位の低い役職に就いたジェーンが会社に貢献できる点は多い。いずれにせよ、企業の階段を上がるだけではなく、下る決断を下す人がどんどん増えていくだろう。> <エクスプローラーの時代>20台に入ってから <起業と事業の発展期>20代後半~30代半ばまで <出産と育児の期間>30代半ば~40代半ばまで <変身資産の強化プロセス>40代半ば~70代半ばまで <活力資産の補充を優先した生活>70代半ば~85歳まで <引退生活に入る>85歳~ 以上がジェーンの5.0ステージです。味方によっては6ステージになりますが、社会や地域コミュニティとの関わりは5のステージと考えられます。こうしたシナリオをあらかじめ見通して20代に入っていくべきでしょう。もし、あなたが30代であっても50代であっても何も焦ることはありません。気づいた時から自分を見直して、5.0のステージを見越した次のステージをいかに過ごすべきなのか計画すればいいのです。思い至った時が吉日なのです。すぐに、計画を始めましょう。 以上 |
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