2025/7/4

250704_保守この指-「世界の本質」と日本の進むべき道

グローバリズムに飲み込まれるな!

―日本が主権国家として再生するために―

 

1.導入:「グローバル化」の正体に気づいていますか?

あなたは日々のニュースで、ウクライナ戦争や米中対立といった国際情勢の緊張を目にしているかもしれません。しかし、そうした報道の裏にある“本当の構造”について考えたことはありますか?

外交官として世界を見てきた馬渕睦夫氏は、こうした出来事の背後に「主権国家」と「グローバリズム勢力」との対立構造があると語ります。単なる政治的争いではなく、国家の独立や文化・宗教までもが揺らぐような本質的な争いが進行しているのです。

こうした国際構造の中で、日本は今、「属国的な立場から抜け出せるか」という重大な岐路に立たされています。この記事では、世界の本質を見抜いた上で、日本が進むべき道についてご一緒に考えていきます。

 

2.問題の説明:属国的立場に甘んじる日本の危機

現在の日本は、経済・外交・安全保障のあらゆる面で、「対米依存」の状態にあります。戦後の復興をアメリカの支援に大きく頼った歴史的背景があるとはいえ、今なお日本は独立国家としての意思決定力を十分に発揮できていないという現実に直面しています。

たとえば、ウクライナ戦争への対応や対中外交においても、日本は欧米諸国と足並みを揃える形が目立ちます。しかし、その判断が本当に日本の国益にかなっているのかを、あなた自身が冷静に考える機会はあったでしょうか。

外交だけではありません。経済政策においても、「グローバルスタンダード」という名のもとに、外資系企業や国際機関の意向が優先される場面が増えています。その結果、日本国内の中小企業や伝統的な産業が置き去りにされ、地域経済の衰退が進んでいます。

こうした状況を見て、馬渕睦夫氏は「日本は、もはや“精神的な独立”さえ失っている」と警鐘を鳴らしています。国際社会における日本の立場が明確でなく、政策決定が外部の意向に左右されることが、主権国家としての根幹を揺るがしているのです。

つまり、本来日本が持つべき「国益を軸とした戦略」や「独自の価値観に基づく意思決定」が希薄になっていることこそが、今の日本が抱える深刻な問題なのです。

 

3.問題の要因:情報支配と“敗戦コンプレックス”が奪った思考力

日本が主権国家としての自立性を失いつつある背景には、メディアと教育による長年の情報操作が深く関わっています。馬渕睦夫氏は、日本が「なぜ正しい判断ができないのか」という問いに対し、真実を見抜く力”が国民から奪われていると指摘します。

たとえば、日本の主要な報道機関は、国際問題に関してほとんどの場合、欧米メディアの論調を無批判に引用しています。ロシア・ウクライナ戦争を例に取っても、「ロシアの一方的侵略」という表現が繰り返される一方で、NATOの東方拡大や米国の軍事的圧力といった背景事情にはほとんど触れられていません。

こうした片側からの情報が繰り返されることで、あなたが持つ国際理解や判断基準が、意図的に偏らされているのです。

さらに問題なのは、日本の教育制度が戦後一貫して植えつけてきた“敗戦コンプレックス”です。大東亜戦争に対する過度な自己否定的教育により、多くの日本人が自国の歴史や文化に誇りを持つことができず、「日本が世界の中で独自に立つことは危険」という心理が根付いてしまいました。

このようにして、情報の受け取り方も、歴史観も、他者の枠組みに依存する構造が固定化されてきたのです。その結果、日本は自らの国益を定義することすら困難となり、外交・経済・安全保障においても、自律的な判断ができなくなっています。

つまり、思考の独立”を奪われていることこそが、日本の主権を蝕む最大の要因なのです。

 

4.国民の意見:このままでいいのか?

現在の日本の状況に対して、少しずつではありますが違和感や疑問を抱く声が広がり始めています。特に近年は、SNSや独立系メディアを通じて、「本当にこのままで良いのか?」と問いかける一般市民の発信が増えてきました。

たとえば、ウクライナ戦争に関する報道に対し、「ロシアの一方的な悪」と断じる論調に違和感を覚える人が、コメント欄や動画配信で自らの見解を発信しています。また、「気候変動は人類の活動が原因だ」とする主張に対しても、科学的根拠を求める冷静な声が見られるようになりました。

こうした声の多くは、「感情ではなく事実に基づいて考えたい」「多面的な情報に触れたい」という知的な渇望から生まれています。特に若い世代を中心に、戦後の価値観に対する懐疑や、国家に対する誇りを持とうとする意識が芽生えつつあることは注目すべき変化です。

一方で、テレビや新聞を主な情報源としている世代の中には、依然として「アメリカについていくのが一番安全」「戦争はすべて日本が悪かった」という価値観を強く持つ人も少なくありません。このように、日本社会には二極化した認識のギャップが存在しています。

しかし共通して言えるのは、多くの人が「本当のことを知りたい」と願っていることです。単なる対立ではなく、「考える力を取り戻したい」という共通の欲求が、今の日本に広がりつつあるのです。

このような国民の意識の変化は、やがて日本全体の価値観や政策判断に影響を及ぼす力になるでしょう。情報を疑い、自らの頭で考える市民こそが、国家の未来を決める鍵を握っているのです。

 

5.解決策:“思考の独立”から始まる日本の再生戦略

日本が真の独立国家として再生するためには、まず一人ひとりが「主権者」であるという意識を取り戻すことが出発点になります。すべてを政府やメディアに委ねるのではなく、あなた自身が情報を主体的に選び、国益とは何かを自らの頭で考えることが、変革の第一歩です。

馬渕睦夫氏が語るように、いま世界は「主権国家」対「グローバリズム」という大きな構造的対立の只中にあります。その中で日本が自立した国家として立ち続けるには、まず外交・安全保障・経済の各分野で「対米依存の見直し」が不可欠です。アメリカとの同盟関係を保ちつつも、日本の視点から明確にNOと言える判断軸を持つ必要があります。

また、教育とメディアの見直しも急務です。戦後長く続いた「敗戦コンプレックス」を乗り越え、自国の歴史や文化に対する誇りを持てる教育体制を整えること。報道においても、多様な情報源にアクセスできる仕組みを社会全体で支えることで、真実へのアクセスが可能になります。

さらに、あなた自身ができることもあります。たとえば、SNSで信頼できる情報をシェアする、議員に意見を届ける、保守的な価値観を共有するコミュニティに参加する――こうした小さな行動の積み重ねが、やがて大きな世論をつくる原動力となるのです。

日本の未来は、遠いところにある政治家の手にあるのではありません。あなたの意識と行動が、国の方向性を左右する力を持っているのです。情報に目を凝らし、冷静に判断し、自らの言葉で語ること。そこから、私たちはもう一度“考える国家”としての誇りを取り戻すことができるのではないでしょうか。

 

6.まとめ:“真実を見る目”を取り戻すことが、国家の再生につながる

ここまで見てきたように、日本が抱える最大の課題は、「思考の独立」を奪われたまま無意識に他国の価値観に従っている状態にあります。表面的な情報に惑わされず、背景にある構造を見抜く視点を持つことが、国家の主権を守るために不可欠なのです。

しかし、それは政治家や有識者だけの責任ではありません。あなた自身が真実を知ろうとする姿勢を持ち、日々の生活の中で「考える力」を取り戻すことが、長い目で見て日本を変える力となります。

私たちは今、グローバリズムの波に飲まれるか、それとも自国の誇りを取り戻すかという岐路に立たされています。日本人一人ひとりが主権者としての自覚を持ち、未来を主体的に選び取ること――それこそが、国家再生の鍵なのです。

 

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5)「文化力で世界に挑む:日本のソフトパワー戦略」

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以上です。